有限会社ミックランデーリィについて

北海道広尾町にある有限会社ミックランデーリィの牧場
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有限会社ミックランデーリイについてお聞かせください。
800頭と規模で言えばかなり大規模の牧場を運営されておりますが、前述であった共進会としてのミックランデーリィ、1次産業者としてのミックランデーリィ、事業として切り分けた方がいい、それともクロスマッチを探っている、どちらになりますか?

角倉代表(以下、角)うちとしての考え方は、別で考えた方がいいとは思ってます、基本的には。ただ、乳を搾らなきゃそういう牛は育成できないっていうのもわかっている。牛というものでいえば、同じ管理では無理だよっていうのはわかっている。
ただ経営体としては、ミックランデーリィという会社としてはやっぱり経営としてどちらもあることが重要としたいです。

以前は肉牛もやられていたというのをお伺いしておりました、今現在はこちらも並行しておりますか?

肉牛は現在辞めております。僕の中では規模的に大きくしていくっていうつもりはないですね。まあただやっぱり副産物収入というところを最大限に高めるっていうのであればやっぱり、肉牛というのは重要なところなんで、そこはうちの経営の中で必要なものを取っていって販売していく。それが規模がおおきくなる可能性もありますけど、でも肉牛として例えば肥育までいって肉販売してとかまでは今のところやっぱ考えてはいないですね。

そうなると6次化もそこまで?最近、牧場直営でソフトクリームをやったりとかは正直増えている印象があります、ただそれで賄えるかどうかってなると、どうなんでしょうか。

はい、あくまでも僕目線での回答にはなりますが、正直厳しいと思います。
だから6次化は、僕はプラスにそれで経営のプラスに持っていけるかと言ったら、結構リスクが高いなというふうに思ってやりたい人はいいと思うんですよ全然。でも、僕の中ではそうですね。片手間でそれをやるっていう気持ちは全くなくて。やるならプラスになる形ではやらなきゃとは思うし。そこは将来分岐する可能性はあると思いますけど現状は全然。

町興しとしてっていうのがもしあったときには社会貢献・地域貢献という立ち位置としてはどのようにお考えでしょうか。

町興しという意味では協力する気持ちはあります。
ただやっぱり、それで自分が苦しくなるのは違うとは思うので。
やっぱ精査する部分と、うーんやろうとしている誰かがもし仮にいるとしたらちゃんと話はしたいなと思うし。何ともなしに絶対失敗するぞ、なんて言わないですけど。なんていうかな、広尾に身を置いている自分としては、あまりこう肩組んでやるというのがうまくいかないイメージが結構あって。

農事組合法人の設立にはあんまり賛成はできないと仰っていたかと思いますが、そういった所から出る思いでしょうか?

大前提として農業組合法人が反対というわけではないんです。 あくまでもこれは僕の場合はという話なんですけど、先代から受け継いで次の世代へのバトン渡しをと考えた時に、僕自身が決定する事を放棄してしまうとか、ダメになってしまいそうで。 なんというか、誰かひとり強い人がいたら流されてしまうというかそれじゃあじゃあ意味なくない?って思いますし。
例えばトップが全部ロボットにするみたいな判断をしたとして、20億円かかるけど、でもロボットにした方がいいってなっても、「いや、ほんとか?」っていう疑問がでますよね。
大した精査もしてなくない?うまいこと口車に乗せられてない?みたいな。それは自分も経営者なんで、同じ感覚だと思うんです。自分がリスクはもちろんわかっている部分もあると思うんで。でもそのリスクを飲んででもよしやろうっていうのか、なんかこうずっと上っ面だけでリスクはあるよ、でもまあ大丈夫だからみたいなので、でもそれはほんとに大丈夫なのか?っていうのでなあなあになってしまって、そして最終的な判断を他者に委ねてやっぱりだめだったとなったときに死ぬほど後悔すると思うんですよね。

そういったものも含めて農事組合法人には参画したくない?

そうですね、勿論全部が全部では前提での話ですよ、はい。
その上で聞いた話によるとやっぱりその、あまり現状経営良くない人を集めて一個にしちゃうみたいな形態とかがあったりするみたいなんですよ。
そりゃあうまくいかんべ、それで現場任せちゃって。じゃあ無理じゃない?って思うんで。やっぱやり方はしっかりしないとひとり強くてそれに追随して意見も言える、フットワーク軽く動けるっていう人がついてくればうまくいくと思うんですけど。「あいつに言っておけばいいや」みたいな雰囲気をすごく感じてたんで、そういうのだったら自分が乗っかる意味はないなと思うから。
足を引っ張られて能力値10の人に対して、能力値低い人がついて。結果、能力値1が出来上がるくらいなら最初から能力値10の人がやっていた方がその人は幸せなんじゃないですかね。
残りのマイナスの人たちは、ここだけでみたらプラスになってるけどでもそれで結局おんぶにだっこ状態
それは嫌だし。自分が1にもなりたくないし、会社として健全じゃないじゃないですか。
自分がそうやって協力したいなとかって思うんだったら自分より「あ、こいつすげえわ」と思わせてほしいし、この人だったら俺助けたいなとか、ついていきたいなと思う人がやっぱりいてくれたら自分はいこうと思うしか、自分でいっちゃうかですね。こいつに来てほしいとか思える人がいれば、ていう感じですかね。」

一般的な法人の会社と比べると、こういった牧場だったり一次産業系のところっていうのはちょっと特殊な経営にはなってくると思うんですよね。角倉さんの思うこういった一次産業の経営者としてのあるべき姿というのはどのようなものがこれはもう一般論じゃなくても全然。角倉さんの思う牧場経営者としての素質としてこういったものが大事だし、自分はそれを目指しているというもの。言い方ですけど、できるできないは別としてこうあるべきだというものはやっぱりあると思うんですよ。そこに向かって進んでいくとは思うので。

えーそうですね。うーんまあ一次産業、酪農でいいですかね。こういう乳牛を扱う、動物を扱う職業ですんで、えーと、できるできないは別として、まず牛を大事にできるかが一番だと思います。好きかどうか。それは職員にも求めたいし、好きだけじゃできないけど、好きじゃなきゃできないって僕はよく言うんですけど。やっぱりどんなに酪農経営として規模が大きくなっていようが、牛一頭を一頭一頭の積み重ねというか。うちの中で言えば、子牛がいて、親牛がいて、すべてその一頭の牛はうちで一生を終えるんですね。
なので、その中で助けられない牛がいたりとか、どうしても儲からなかった牛がいるとかそういう牛たちから少なくとも一個ずつ学んでいこうよ、助けられなかったとしたらじゃあもっと早いタイミングで見つけられることをしなきゃダメだよね、そのためには何が必要かなっていうふうに考えてたいし考えてほしい。
この牛は種がつかない、妊娠がうまくできないじゃあ諦めるけど原因は何だったのかは考えようって。まあその中でコンサルさんとか色々入ってやってるんで、そういう知識的なものを助けてもらいながら、より、一頭一頭から学んだことを次に活かそうってやっていかないと、やっぱ経営体として成長しない。
牛を扱う責任があるんで、やっぱうーん、性格ももちろんあると思うんですけど一人一人の。僕もそんなきっちりした性格かと言われたらそうではないので。
でも、毎日牛を触りたいなとか、一日、二日触ってない日があるとなんかモヤモヤするときはありますね。
だから僕はいつまで何年経営しようが、現場にまったく出ない経営者にはなりたくなくて。少なくともまあどんなふうになるかわかんないけど、週に一回とか三日に一回とか、そういう形では牛に携わっていたいなって思いますね。
根本がやっぱりこう大切にする気持ち、牛が好きな気持ちっていうのがないと経営が上向きにはならないって思うんですよね。
僕は、現在全然そうじゃない経営者の方っているとは思うんですけど、それを別に否定するつもりはなくて。
でも、経営者としてそういう人がいていいと思いますけどね。でも、その経営体の中に絶対好きな人がいないと、そういう気持ちがある人がいないとうーん、なんか別に酪農じゃなくてもいいんじゃないと思っちゃうんですよね。
やっぱどっかにロマンがあっていい仕事かなって思ってるんで。

For Smile

みんなが笑顔にという
企業理念を掲げて

For Smileという企業理念もそんな所から来ているのでしょうか?

【For Smile】、それは牛に対してもそうですしみんなが笑顔になれる牧場というのは牛も含めて牛の一生の責任を負う、職員もそうですし、牛も幸せにさせるのが酪農業としての使命というか責任だと思っています。

この企業理念はどなたがお考えに?

これは僕が作りました。それは企業理念を生み出す講習を受けたんです。そこで出たものではありますけど。でも、自分で納得して出したし、気に入ってもいるし理解もできるし。だからそれをそのまま推してるという感じですね。

今お話聞いていると一貫しているなと感じました。牛だったり人だったり、もちろん周りの助けもあると思いますが。良い人たちに囲まれている牧場なのかなと感じます。

めちゃくちゃあると思います。人に助けられてばかりなんで。姉とかはすごく言います、人徳だと。なんかずるいわって(笑)
やっぱり僕は人によって助けられてるというかそういう人がいるなと。ターニングポイントには絶対いるし。助けてくれる人とか話を聞いてくれる人とかいっぱいいるなと思って。だから、笑顔ってことじゃないですか。【For Smile】というのは単純に企業理念を表に出してかっこよく見えるように英語にしただけなんですけど、でも人が笑っているのを見るのは好きだしというところがたぶん一番強いんですよね。
そのために自分はどうしようとか、というところが一番強くて。人を笑わすためだったら自分が笑ってなきゃ、楽しんでいなきゃだめだよねというのがあるしそのためには、それを達成するためにはどうしようというのはこう考えるようにということで、やっぱり企業理念は。たまに企業理念を変えたりする人もいるみたいなんですけどでもこれ僕の人生なんですよね。仮に息子がやるっていって代替わりしても、しない限りは多分これだと思うんですよ。僕はこれ変える気はないので。

すごくいい企業理念だと思います。よくあるじゃないですか、社会や地域に貢献うんたらかんたら~って嘘つけって感じで(笑)

調べたんですよ、いろいろ。企業理念てなんだべって考えた時に。そういうの多くて、なっげえなと。俺の短いよと思って

ほんとにいいものこそシンプルだと思います。
思いは何なのかと聞かれた時に、牛・従業員・家族みんな笑顔にってことですよね。ミックランデーリィに関わってよかったと思ってもらうためにやってるしそれは絶対伝わると思うんで。そういうのも含めて人徳になっているんじゃないですかね。

ほんと、ほんと得してると思います。あんま言わないですけど(笑)人の縁ですね、お世話になってる人がいっぱいいる。

解禁され次第、共進会の方も

そうですね。管理はできてないけど、それいう血統の牛は残していってるし。あとはいざ出せるようになった時にその体力があるかですね。今は大丈夫ですけど。同世代の今出している人と話すと、やはりしんどいと。結婚して子供出来てとなると、何時までには帰らなきゃいけないとか。一人の時はケツがないからなんぼでもできたけど、今それできないよねっていう話をやっぱりしますね。
日常もおざなりにできないし、普段の作業も。ちょっと空いた時間とか終わった時間とかでちょこちょこっとやってそれぐらいしかできないよねって話はしてますね。

会社概要

会社名 有限会社ミックランデーリィ
住所 北海道広尾郡広尾町紋別13線22番地2
電話番号 01558-5-2470
FAX番号 01558-2-2405
設立 平成9年(1997年)7月
代表取締役 角倉 輝
資本金 3,000,000円
従業員数 7名
飼育頭数 ホルスタイン600頭、黒毛和種60頭
出荷乳量 3,500t
デントコーン作付け面積 3,500t
年商 450,000,000円